画像診断
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正確な治療には正確な画像診断が必要不可欠です。
当院では、レントゲン(X線)、エコー(超音波)、CT検査機器、内視鏡を完備し、より正確な画像診断に努めています。
画像診断について
画像診断機器にはいくつか種類がありますが、それぞれの機械には得手不得手があります。私たちは、患者の状態に合わせ、最適な検査をご提案・実施します。
レントゲン(X線)検査
X線を動物の身体に照射することで、X線が身体を通過する透過性の違いを画像化する検査です。骨や臓器などの透過性が低いものは白く、肺や皮膚などの透過性が高いものは黒く映し出されます。特に肺、骨の評価に有用であり、肺の病変、骨折、膀胱・尿管・腎結石などの検出に適しています。また、造影剤処置をすることにより泌尿器の排出経路、脊髄の評価、消化管の通過障害の評価を行うことができます。
エコー検査
超音波をあてることで、体内の臓器や血液の流れる様子を映し出す検査機器です。被曝や麻酔のリスクがない点で安心です。ヒト医療では、妊娠の際に胎児の様子を確認する時に用いられたりしています。エコー検査とも呼ばれます。り泌尿器の排出経路、脊髄の評価、消化管の通過障害の評価を行うことができます。
CT検査について
X線を360°方向から照射し、コンピューターで画像を作成することで、体内の立体的な像を映し出すことができる検査です。同じX線を使うレントゲン検査よりも病変の部位や形状など細かい情報を得ることができます。また超音波検査では見えにくい部分も、より細かく立体的に把握できるため、より正確な診断です。
当院ではCANONマルチスライス16列CTスキャナ「Aquilion Lightning」を導入しています。
CT検査の方法
動物が検査中に動いてしまうと正確な画像を得ることができないため、撮影を行うためには全身麻酔をかける必要があります。麻酔をかけることができるかどうか確かめるために、事前に検査を実施します。CTの撮影は比較的短時間でできるため、動物への負担の小さい検査といえます。
検査の目的によっては造影剤を使用します。造影をすることによって血管や病変が鮮明になり、より正確な診断ができるようになります。
内視鏡検査について
ヒト医療でいうところの胃カメラのことです。内視鏡検査をするには全身麻酔が必要になりますが、手術のようにメスを入れることなく胃腸の粘膜、鼻咽頭部の状態や病変を直接観察することができます。病変があった場合には、組織を採取して病理組織検査を実施することができます。また、誤食してしまった異物を摘出することも可能です。